プロペラ概要
プロペラ概論
人力飛行機においてプロペラは非常に重要な役割を担っています。どんなに良い翼や軽い機体ができてもプロペラが悪ければ機体はあまり飛びません。
B.Bに使用されているプロペラは設計プログラムを作りコンピューターを使って設計したプロペラです。航空宇宙技術研究所報告TR-1071の「低レイノルズ数域のプロペラ風洞試験」の付録Bに記載してあるプロペラ形状設計プログラムを改良したものを用いているそうです(僕は担当者ではなかったので詳細はわかりません)。
B.Bでは鳥人間コンテストまでに2種類プロペラを製作し双方でテストフライトをしてよく飛ぶ方を本番仕様として使いました。
コンピューターを用いて設計はしていますが、実際の飛行では設計と全く同じ条件になることはあり得ません。それに加えて製作精度や剛性の誤差なども考えると「飛ぶか飛ばないかは実際に飛ばしてみないとわからない」という状態になります。
「え〜、そんなぁ」
と思うかもしれませんが、そんなものです(笑)
今は測定機器が発達しているのでひょっとするとデータを加味して設計段階で良いセッティングを見つけ出せるかもしれませんが、当時は不可能でした。
ですので、何度もセッティング(プロペラの取付ピッチ角や主翼の取付角)を変えながらテストフライトをくり返し一番よく飛ぶセッティングを探していくことになります。
プロペラスペック
テストプロペラ(推力がイマイチだったのでボツに)
直径 | 1550mm |
回転数 | 130rpm |
必要パワー | 260W |
推力 | ? |
設計速度 | ? |
翼型 | NACA4416 |
鳥人間コンテスト出場プロペラ
直径 | 1550mm |
回転数 | 130rpm |
必要パワー | 260W |
推力 | ? |
設計速度 | ? |
翼型 | DAE51 |
注意:翼型は主として使われているものを書いてあります。翼根などは別の翼型です。
平面形
テストタイプ
鳥人間コンテスト本番タイプ